8月の世界アルミニウム生産量は、前年同月比でわずかに増加したものの、中国の生産成長が鈍化したことで7月の記録的な生産量からは減少しました。国際アルミニウム協会(International Aluminium Institute)のデータによると、8月の世界生産量は618万トンに達し、前年同月比1.2%増加しましたが、1日の平均生産量は199,300トンで、7月の修正値199,500トンからやや減少しました。
中国のアルミニウム生産が鈍化
中国では8月に369万トンのアルミニウムが生産され、前年同月比で1.32%増加しましたが、7月とほぼ横ばいの状況でした。中国では、夏の早い段階で内モンゴル地域での新プロジェクトが稼働を開始し、生産量が押し上げられました。また、アルミニウム価格の高騰により、既存の製錬所も生産最大化を促されましたが、8月の時点では成長が停滞しました。
その他の地域でも、年々の生産量は増加傾向にありましたが、前月と比べてほぼ横ばいの状態でした。北米では334,000トンの生産量を記録し、前年同月比0.3%増でしたが、7月と比較すると微減しました。西ヨーロッパでは前年同月比5.65%増の243,000トンを生産しましたが、7月の242,000トンからはわずかな増加にとどまりました。中国を除くアジア地域では3.03%増の408,000トン、南米では4%増の130,000トンでした。
中東では0.57%増の530,000トン、ロシアと東ヨーロッパでは4.73%増の354,000トンの生産を記録しました。一方、オーストララシアでは3.75%減の154,000トン、アフリカでは前年同月比および前月と変わらず135,000トンでした。