ノルスク・ハイドロ、クレソナ工場で新しい押出プレスを導入



アルミニウム大手のノルスク・ハイドロは、ペンシルバニア州クレソナ工場にて新たに3,000メトリックトン(t)の間接押出プレスを導入しました。この12インチのプレスは、近く廃止予定の2,900tの古いプレス2台を置き換えるもので、同社の近代化および生産拡大の一環として実施されました。この取り組みは、同時にクレソナ工場のリサイクル能力の拡張とも連動しています。

リサイクル能力の強化:ポストコンシューマーアルミニウムに注力

新プレスの導入と並行して、ハイドロはクレソナ工場で年間50,000トンのリサイクル能力の増強を進めています。特にポストコンシューマーアルミニウムスクラップの処理能力が30,000トン増加し、年間合計64,000トンに達する見込みです。これらの改修が完了すると、同工場のリサイクル能力は年間247,000トンに拡大し、持続可能なアルミニウム生産においてリーダーの地位を確立します。

クレソナ工場は北米最大の押出工場で、6XXX系アルミ合金プロファイルを生産し、輸送および産業向けの鋳造能力も備えています。初期の推定では、同工場の鋳造能力は年間約51,710トンとされており、軽量で耐久性のある材料を多様なエンドマーケットに提供する上で、重要な役割を担っています。

今回の拡張は、2022年に発表された計画に基づき、2024年末の完成を目指しています。このような取り組みは、循環型経済の推進と二酸化炭素排出削減を目指す同社の戦略に一致するものです。

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