中国の天然石墨生産者である中国石墨は、2024年上半期(1〜6月)のフレーク石墨販売量が前年同期比で大幅に増加しました。この増加は、リチウムイオン電池産業をはじめとする下流産業からの安定した需要に支えられています。
同社は、上半期に10,109トンのフレーク石墨を販売し、前年同期の3,689トンに比べて約174%増加しました。これにより、フレーク石墨の収益は2,510万元(約360万ドル)となり、前年同期の1,190万元から111%増加しました。
球状石墨の販売は減少、寒冷期の生産停止が影響
一方で、球状石墨の販売は前年同期比で51%減少し、923トンにとどまりました。この減少は、冬季の低温による第1四半期の生産停止が主な原因です。これに伴い、球状石墨の収益も前年同期の3,490万元から71%減少し、1,020万元となりました。
中国の新エネルギー車(NEV)の生産量は、1〜8月にかけて700.8万台に達し、前年同期比で29%増加しました。販売台数も同様に703.7万台で31%増加し、8月のNEV普及率は45%に達しました。これは2023年全体の32%から大幅に上昇しています。