CATLの工場火災、市場への影響は限定的

CATL

中国最大のバッテリーメーカーであるCATLの生産拠点で、9月29日に火災が発生したと地元政府が発表しました。この工場は、CATLの本社が位置する中国東南部、福建省寧徳市にあります。火災はすでに鎮火され、負傷者は報告されていません。

CATLは、今回の火災が同社の業務や生産に「小さな」影響しか及ぼしていないと説明しています。市場関係者によれば、今回の事故はリチウム市場にはまだ影響を及ぼしていないとのことです。CATLは火災の原因を調査中であり、政府が介入する兆候はないとしています。

CATLは世界に13の生産拠点を持ち、2024年上半期には211GWhのバッテリーを生産しました。これは同社の年間総生産能力の65%を占め、前年の154GWhから37%の増加を記録しています。

中国の新エネルギー車(NEV)および電力バッテリー産業は、過去10年間にわたり世界的な成長を牽引してきましたが、安全性、特に三元系バッテリーに関する不安は、依然として潜在的なNEV購入者にとっての懸念材料となっています。

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