Enami社 |
チリ国営の鉱業会社Enamiは、財政立て直しを図るため、45万トンの銅在庫を売却する計画を発表しました。今回の売却対象となる銅は、トコピージャのBarriles工場で酸化されたもので、その価値は約6,000万ドルに上るとされています。この在庫はすでに収集され破砕されており、大量であることが特徴です。
財政再建の戦略
Enamiが銅在庫を売却する背景には、2023年に2億ドルの損失を計上したことによる財政的な問題があります。同社はこの大量の銅を売却することで、財政状況を安定させることを目指しています。Enamiの副社長であるハビエラ・エストラーダ氏は、「財政的持続可能性を達成することが目標です。それが、小規模鉱業を支える上で必要不可欠であり、我々の主な資産でもあります」と述べました。
今回の銅売却は、グローバル市場における銅の需要増加に伴い、買い手からの大きな関心を集めると予想されています。Enamiは、この売却を通じて財政を再建し、鉱業分野での影響力を維持しようとしています。