アルミニウム・バーレーン社 |
中東の大手アルミニウム製造企業であるアルミニウム・バーレーン社(アルバ)は、米国を拠点とする統合アルミニウム企業のアルコア社との長期アルミナ供給契約を更新したことを発表しました。この契約により、2026年から10年間、アルバは最大1,650万トンの溶解用アルミナを確保することとなります。このパートナーシップは、アルバの操業に必要なアルミナ供給の安定化を図るとともに、同社のグローバル市場における競争力強化に繋がります。
アルバのCEOであるアリ・アルバカリ氏は、「この契約は当社の操業に必要なアルミナの安定供給を保証するだけでなく、当社がグローバルアルミニウム市場における主要プレイヤーであることを再確認するものです」と述べています。
今回の供給契約の更新は、中国でのアルミナ生産の混乱を背景に、市場の供給が逼迫する中での動きです。また、アルコアはオーストラリアのクイナナ精錬所(年間220万トン生産能力)でのアルミナ生産を今年中に完全停止する計画を発表しており、供給不足への懸念が高まっています。
さらに今週初め、ギニアではUAEのエミレーツ・グローバル・アルミニウム社のギニア子会社によるボーキサイトの出荷が一時停止されました。なお、この事態がUAEにあるアル・タウィーラ精錬所の稼働に直ちに影響を及ぼす可能性は低いものの、ギニアからの供給が一時停止されることで、将来的な影響も予想されます。