Freeport McMoRan |
フリーポート・マクモラン(Freeport McMoRan)は、インドネシア・東ジャワ州のグレシック特別経済区に位置するマンヤール製錬所での銅カソード生産を停止したことを発表しました。原因は、10月14日に発生した火災です。この火災は、二酸化炭素を硫酸に転換する役割を担う「クリーンガス分離施設」で発生しました。火災は現地時間の17:45(GMT10:45)に発生し、翌15日には完全に鎮火されました。
フリーポート・インドネシアの最高経営責任者(CEO)トニー・ウェナス氏は、銅カソード生産を停止した理由として、カソード生産が硫酸ガスを消費し、そのガスをクリーンガス分離施設で捕える必要があるためだと説明しました。このため、製錬所のフル稼働開始が2025年初頭に予定されていたものの、精製銅の販売は延期されることとなりました。
マンヤール製錬所は、1年間に最大170万トンの銅鉱石を処理し、60万トンの銅カソードを生産する能力を有する予定でした。同製錬所は2024年9月23日に操業を開始しており、今回の火災による生産停止は、インドネシアでの銅精錬能力拡大の取り組みにおける一時的な障害となっています。