1月中旬に予想される冬の嵐と、東部および南部アメリカの港湾での労働争議によるストライキの可能性が、リサイクル材の流通を大きく妨げると懸念されています。
ワシントンに拠点を置くリサイクル資材協会(Recycled Materials Association, ReMA)は昨年12月、1月15日から資材の輸出が影響を受ける可能性があると警告しました。この日付は、約36の港湾での労働争議に関連しており、リサイクラーにとって重要な計画要因となっています。
港湾ストライキの影響
ReMAを含む250以上の業界団体は、1月15日までに米国海事同盟(USMX)と国際ロングショアマン協会(ILA)が合意に至るよう促す書簡を共同で提出しました。しかし、港湾資材の自動化を巡る意見の相違が依然として主な争点となっています。
英国拠点のメトロシッピング社によれば、貨物輸送業者のMaerskは、影響を最小限に抑えるために、輸送業者にコンテナの引き取りと空コンテナの返却を推奨しています。他の輸送会社も同様に、ストライキ発生時に追加料金を課すことを発表しました。
冬の嵐による物流の混乱
アキュウェザー社は、ニューメキシコ州と西テキサス州を起点とし、テキサスからカロライナ州までの地域に大雪や氷雨をもたらす冬の嵐を予測しています。特に南部の州は雪や氷の処理能力が低いため、交通への影響が懸念されています。
アキュウェザーの地図では、この嵐が中部テキサス州から西カロライナ州まで、西から東に伸びる帯状の地域を覆うとされています。この結果、リサイクル材の収集および輸送ルートが大きく影響を受ける可能性があります。
アキュウェザーの気象学者アレックス・ダシルバ氏は、「リトルロックやメンフィス、ナッシュビルのような地域では、通常の冬の降雪量を一度の嵐で超える可能性があります」と述べています。
さらに、東ケンタッキー州やテネシー州北部、ジョージア州北部、ウェストバージニア州、バージニア州、カロライナ州などにも影響が及ぶと予測されています。特にアトランタ周辺地域では、雪や氷雨が道路状況を危険なものにする可能性があります。
この嵐により、1月初旬に中部アメリカおよび中大西洋地域を襲った冬の天候と同様に、廃棄物やリサイクル収集ルートに混乱を引き起こすことが予想されています。