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Cobalt |
―CMOC、アフリカ鉱山拡張と高水準供給で市場に影響―
世界最大のコバルト採掘業者である中国の CMOCグループ有限公司(CMOC)は、2025年のコバルト生産量を過去最高に迫る水準とする計画を発表しました。同社は2024年に記録的な11万4,165トンのコバルトを生産しており、2025年の生産ガイダンスを10万~12万トンと設定しています(WeChat公式アカウントにて)。
2024年の生産量急増の背景には、民主共和国コンゴ(DRC)でのTFM鉱山およびKFM鉱山の迅速な拡張がありました。同社は、これらの鉱山における探鉱活動をさらに進めているとしています。なお、コバルトは銅採掘の副産物として採取されることが多く、CMOCは2025年の銅生産量を60万~66万トンと見込んでおり、前年の65万トンとほぼ同水準を目指します。
一方で、CMOCによるコバルト供給の増加は、EV用バッテリーや航空宇宙産業向け合金に使用される同素材の価格を一層圧迫する可能性があります。同社は2024年の年間生産ガイダンスを9カ月で達成し、コバルト価格を2016年以来の低水準に押し下げました。さらに、EV市場におけるコバルトの縮小する役割についても懸念を表明しています。
CMOCは、2024年の暫定純利益が前年比55%~72%増の128億元(約17.6億ドル)から142億元に達したと報告しています(上海証券取引所への届け出による)。増産や販売増加に加え、銅価格の上昇が収益増加の主要因となりました。
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