タタ・スチール、インドでの鉄鋼生産を5%増加、オランダ事業では54%増加

Tata Steel

タタ・スチールは、2024年4月から12月の期間(2024/2025会計年度の最初の9か月間)に、インドでの鉄鋼生産を前年同期比5%増の1620万トンに増加させました。同社の報告書によると、この間の鉄鋼供給量も5.9%増の1530万トンとなり、国内供給は4%増加しました。

2024/2025会計年度第3四半期(10月~12月)には、インドでの鉄鋼生産が前四半期比で8%増、前年同期比で6%増の568万トンとなりました。この成長は、9月にカリンガナガルで年間500万トンの高炉が稼働を開始したことによるものです。

また、タタ・スチール・ネザーランズは、同期間に鉄鋼生産を前年同期比54.2%増の512万トンに拡大しました。2024/2025会計年度の9か月間の供給量は16%増の450万トンとなり、生産性の向上が貢献しました。

一方で、タタ・スチールUKは、2024年9月30日にポートタルボット製鉄所を閉鎖したことの影響を大きく受けました。10月~12月の期間では生産量がゼロとなり、2024/2025会計年度の9か月間の生産量は107万トンに留まりました。

「第2四半期末に高炉の閉鎖後、タタ・スチールUKは原材料の購入を通じた加工体制を再構築し、顧客への供給を継続することに成功しました」と同社は声明で述べています。

タタ・スチールUKの事業は、ポートタルボットでの高炉およびコークス炉バッテリーの閉鎖に伴う再編コストの影響を受け、2023/2024会計年度の税引前損失は約4倍に増加しました。この損失額は、前年度の2億7900万ポンドから11億2000万ポンドに拡大しました。

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