エクソンモービル(本社:米国テキサス州ヒューストン)は、カリフォルニア州司法長官ロブ・ボンタ氏およびサンフランシスコ・ベイキーパー、ヒール・ザ・ベイ、サーフライダー財団、シエラクラブ、インタージェネレーショナル環境正義基金(IEJF)を相手取り、同社の「高度なプラスチックリサイクル技術」に関する「中傷キャンペーン」を理由に名誉毀損の連邦訴訟を起こしました。
訴訟はテキサス州ビューモントにある連邦裁判所に提出され、エクソンモービルは名誉と経済的損失に対する補償金を求めるとともに、司法長官と環境団体が行った名誉毀損的発言の撤回を要求しています。同社は声明の中で、カリフォルニア州がリサイクルを促進する法律を多数施行してきたにもかかわらず、司法長官らがリサイクル活動に対して批判的な立場に転じたことを「驚くべき転換」と批判しています。
訴状によれば、司法長官と環境団体は「外国からの影響、個人的な野心、曖昧な資金提供」に基づいて行動しているとされています。また、IEJFはオーストラリアの大手鉱業企業の大株主によって設立され、同社がエクソンモービルと競合する低炭素ソリューションの分野で競争していることが訴えの背景に挙げられています。
これに対し、シエラクラブの広報担当者は、「エクソンモービルは名誉毀損と説明責任の区別がついていない。この訴訟は、多国籍企業が批判を封じ込めるための露骨な試みだ」と反論しました。
一方、ロブ・ボンタ司法長官は、2024年9月にエクソンモービルを相手取り、プラスチックリサイクルが持続可能な解決策であるという虚偽の主張を長年行ってきたとして訴訟を起こしており、現在もその裁判は継続中です。
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