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Lundin's Alcaparrosa Mining |
チリの環境監督庁(SMA)は1月25日、カナダのLundin Mining(TSX: LUN)が運営するAlcaparrosa鉱山に対し、「全面的かつ最終的な閉鎖」を命じた。これは、2022年に同鉱山付近で発生した巨大な陥没穴(シンクホール)に関する3年近い調査の結果によるもので、同社には約341万ドル(約5億円)の罰金も科される。
環境違反とシンクホールの原因
2022年にAlcaparrosa鉱山付近で直径36m、深さ60m以上の巨大なシンクホールが発生し、国際的に注目を集めた。SMAの調査によると、鉱石の過剰採掘や許可されていないインフラ改変が原因で、地下水が浸透し岩盤を弱体化させたことが判明した。
SMAのトップであるマリー・クロード・プルメール氏は、「Lundinは許可されていない区域まで操業し、コピアポ川帯水層に達したことで環境に修復不可能な損害を与えた」と述べた。また、「環境許可の順守は明確なルールであり、企業はその条件を十分に理解しているはずだ」と強調した。
Lundinの対応と今後の展開
Lundin Miningの現地法人Ojos del Saladoは、今回の決定を精査し、今後の対応を検討すると発表。SMAの命令に対し、10営業日以内の罰金支払い、または15日以内に環境裁判所への異議申し立てが可能となっている。
LundinはOjos del Salado鉱山群(Alcaparrosa鉱山およびSantos鉱山)の80%を所有し、残り20%は住友金属鉱山と住友商事が保有している。
鉱山周辺で発生するシンクホールのリスク
シンクホールは、地下に溜まった水が外部に排出されず、地層を侵食することで形成される。特に、過去および現在の鉱山操業地では、岩石や鉱石の大量採掘により地盤が不安定になりやすく、突然の崩落を引き起こす可能性がある。
今回のケースは、鉱山開発における環境規制の厳格化が求められる象徴的な事例となった。