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MinRes |
オーストラリアの資源大手Mineral Resources(MinRes)は、2023年10-12月期の鉄鉱石出荷量を前年同期比8%増の520万湿トン(wmt)とし、2025会計年度(2025年6月期)に向けた年間目標(2,150万~2,470万wmt)を維持すると発表した。2023年7月からの累計出荷量は970万wmtにとどまるが、今後数カ月間で年3,500万t規模のOnslow鉄鉱山の生産を急拡大し、計画達成を目指す。
MinResは、1月中にOnslowの年間生産ペースを1,920万wmtに引き上げる計画で、10-12月期の1,760万wmtからの増産となる。さらに、2月には新たなトランスシッパー(積み替え船)が導入され、主要輸出拠点への搬出能力が強化される見込みだ。
コスト上昇とサイクロンの影響
Onslow鉱山とYilgarn Hub(年産800万t)の操業コストは、10-12月期にMinResの想定を上回った。Yilgarn Hubのコストは上限ガイダンス(110米ドル/wmt)を18米ドル超え、Onslow鉱山では上限(68米ドル/wmt)を9米ドル超過した。
今後、Yilgarn Hubの保全管理移行やOnslowの操業安定化により、コスト低減が期待されるが、最近の天候要因がリスクとなる。
1月18日に西オーストラリア沖で発生したサイクロン・ショーン(11U)は、港湾や沿岸道路に浸水を引き起こし、Onslow周辺の操業を8日間停止させた。これはMinResが想定する4日間の停止期間を超えるもので、追加コストや遅延の可能性を示唆する。
また、同社の私設道路(Onslow鉱山からアシュバートン港へとつながる150kmの運搬路)も損傷を受けた。洪水による溢水が舗装路を越え、復旧作業が必要な状況だ。
サイクロンの影響は鉄鉱石業界全体に波及
サイクロン・ショーンは、西オーストラリアの鉄鉱石輸送に広範な影響を及ぼした。リオ・ティントのダンピア港では1月20日に鉄鉱石専用の鉄道荷下ろし設備(レールカー・ダンパー)が浸水し、3~4週間の停止を余儀なくされた。初期データによると、1月25日までの週におけるリオ・ティントの鉄鉱石出荷量は305万dwtと、過去12カ月の週平均の半分以下に落ち込んだ。
なお、2023年10-12月期のArgus指標となる鉄鉱石58%品位(CFR青島)は、87~98米ドル/tの範囲で推移し、比較的安定した動きを見せた。
ソース: argusmedia
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