NASA JPLとScarbo Performance、2025年AMUGカンファレンスの基調講演を担当

AMUG Conference

3Dプリンティングの発展における重要なイベント、Additive Manufacturing Users Group(AMUG)カンファレンスにて、NASAジェット推進研究所(JPL)とScarbo Performance Corpの代表者が基調講演を行うことが発表されました。

今年のカンファレンスは2025年3月30日から4月3日まで、アメリカ・イリノイ州シカゴで開催されます。火曜日と木曜日のプログラム開始時に、NASA JPLの研究技術者ライアン・ワトキンス氏と、Scarbo Performance社長ジョー・スカーボ氏がメインステージに登壇し、それぞれの経験を基にしたアディティブ・マニュファクチャリング(AM、積層造形)の利用事例を紹介します。

革新を伴う実用的な意思決定をテーマに

主催者によれば、ワトキンス氏とスカーボ氏の講演では、「魅力的な車両設計や刺激的な宇宙探査の体験」が共有されるとともに、AMの可能性を広げるための「革新と実用性を兼ね備えた意思決定」のメッセージが伝えられるとのことです。

ワトキンス氏の講演では、NASAが開発した新しい圧縮構造について、特に高速衝撃吸収用途向けに3Dプリントで設計された技術が取り上げられます。航空宇宙工学の保守的な分野で、新技術を取り入れる際の成功事例と課題についても議論される予定です。

一方、スカーボ氏は、Scarbo Performance社が開発した最新のパフォーマンス車両におけるAMの採用事例を紹介。Pikes Peak International Hill Climbで活躍した「Hoonipigasus」や、Baja 1000レース後に世界初のストリートリーガル・ハイパートラックへと変貌を遂げた「SV Rover」など、同社の車両に含まれる数多くの3Dプリント部品について詳しく語る予定です。

イノベーターズ・ショーケースも注目

さらにAMUGメインステージの目玉として、業界のベテランであるジョー・アリソン氏が登壇する「イノベーターズ・ショーケース」が開催されます。アリソン氏には3Dプリンティング業界での「重要な役割」を称える「イノベーターズ賞」が授与される予定です。

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