Volt Lithium、北ダコタ州のバッケン層で直接リチウム抽出(DLE)技術を試験

Volt Lithium Corp


アメリカのリチウム開発企業Volt Lithiumは、北ダコタ州のバッケン層でDirect Lithium Extraction(DLE:直接リチウム抽出)技術を試験する計画を発表しました。この油田リッチな地域はリチウムを含む塩水の産出地としても知られており、Wellspring Hydroと協力し、先進的な技術を使用してリチウムの抽出を目指します。この取り組みは、電気自動車やエネルギー貯蔵市場におけるリチウム需要の高まりに対応する重要な一歩とされています。


コラボレーションによるリチウム抽出の取り組み

Volt Lithiumの新プロジェクトは、バッケン層から採取された塩水からリチウムを浄化・抽出・精製するために、最先端のDLE技術を活用します。この地域は、1日あたり約200万バレルの塩水を産出しており、これはアメリカで2番目に大きな規模です。塩水中のリチウム濃度の詳細は明らかにされていませんが、このプロジェクトは持続可能で効率的な手法でリソースを活用するための新しい機会を提供するとされています。 Volt LithiumとWellspring Hydroの協力は、50万ドルの初期助成金で資金提供され、さらに200万ドルまでの追加資金が北ダコタ州から支給される可能性があります。同プロジェクトでは、2025年初頭に現場試験ユニットを導入し、バッケン層での技術の実現可能性を評価する予定です。


直接リチウム抽出(DLE):リチウム採掘のゲームチェンジャー

従来の蒸発池による方法とは異なり、DLE技術は土地と水を大量に必要とせず、効率的にリチウムを抽出することが可能です。この方法は、塩水からリチウムを選択的に分離し、環境負荷を軽減する点で優れています。ただし、DLE技術は費用が高く、複雑であるため、その普及は徐々に進んでいます。それでも、この技術の潜在力は大きく、ExxonMobilなどの大手石油会社も、アーカンソー州のSmackover層での塩水からのリチウム抽出を模索しています。Volt Lithiumの取り組みは、再生可能エネルギーへの世界的なシフトや電気自動車生産の増加に伴い、先進技術をリチウム採掘業界に統合するという大きな流れに沿ったものです。DLEの成功は、特にアメリカにおけるリチウム生産の経済的構造を大きく変える可能性があります。

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