フランスの1月粗鋼生産、前年比12.8%減—世界19位に後退

鉄鋼

フランスの鉄鋼メーカーは2025年1月の粗鋼生産量を前年同月比12.8%減の75万5,000トンに抑制した。この結果、フランスは世界鉄鋼協会(WorldSteel Association)のランキングで19位に後退した。前月比では0.3%増とわずかに回復したものの、長期的な低迷が続いている。

2024年の鉄鋼生産動向

2024年のフランスの鉄鋼生産量は1,076万トンで、前年比7.6%増と回復基調を示した。これは、2023年に17.5%減と大幅に落ち込んだ後の反発といえる。

  • 2024年の月平均生産量:89万6,250トン
  • 2023年の月平均生産量:83万3,000トン
  • 2022年の月平均生産量:101万トン

欧州連合(EU)全体では2024年の粗鋼生産が前年比2.6%増の1億2,950万トンとなり、世界の粗鋼生産は0.9%減の18億4,000万トンだった。


フランス国内の製鉄所と生産能力

フランスには11カ所の製鉄所があり、総生産能力は年間1,209万トンに達する。主要な製鉄所には以下が含まれる:

  • ArcelorMittal Dunkerque(225万トン/年)
  • ArcelorMittal Méditerranée Fos sur Mer(255万トン/年)
  • Celsa France Boucau(120万トン/年)
  • Ascometal Fos sur Mer(90万トン/年)
  • Saarstahl Ascoval Saint-Saulve(73万トン/年)

2025年もフランスの鉄鋼生産は回復基調を維持できるか、国内需要やEUの市場動向が注目される。



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