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Friedman Industries |
米テキサス州ヒューストンに本社を置く鉄鋼流通企業フリードマン・インダストリーズ(Friedman Industries Inc.)は、2024年第3四半期の売上高が9,410万ドルとなり、前年同期比18.9%減少したと発表した。2024年度第3四半期までの累計売上高は3億1,540万ドルで、前年同期比17.9%の減少となった。
同社の四半期純損失は120万ドルで、2023年第3四半期の純利益120万ドルから赤字に転落した。通年では74万ドルの純利益を計上しているものの、前年同期の1,240万ドルから大幅に減少している。
業界全体の価格圧力と政治的影響
「第3四半期は引き続き厳しい状況が続きました」と、フリードマン・インダストリーズの社長兼CEOであるマイケル・テイラー氏はコメント。「業界全体の価格圧力がマージンに悪影響を及ぼし、また、政治的不確実性やホリデーシーズンの影響で販売量が抑制されました」と述べた。
フラットロール製品と鋼管製品の販売動向
2024年第3四半期のフラットロール製品の売上高は8億6,100万ドルで、2023年第3四半期の1億640万ドルから減少した。販売数量は、在庫からの販売が10万5,000トン、トールプロセッシング(受託加工)が1万8,000トンとなり、前年同期の在庫販売11万トン、トールプロセッシング2万2,000トンからやや減少した。
鋼管製品の売上高は790万ドルで、前年同期の960万ドルから減少。販売数量は前年と同じ8,000トンだったが、平均販売価格は1トン当たり1,164ドルから1,013ドルへ低下した。
受注回復と今後の見通し
「明るい材料として、大統領選挙後の受注活動が急増し、新たな商業戦略の成果も見られました。新規受注は引き続き堅調であり、四半期末時点の受注残は前年同期比で11%増加しています」とテイラー氏は述べた。「業界の長期的な見通しには自信を持っており、フリードマンは今後の成功に向けて十分な競争力を備えていると確信しています」と結んだ。