Aguia、ブラジルでリン鉱石処理契約を締結

Aguia Resources

既存施設を10年間リース、2025年第3四半期から操業開始へ

オーストラリア証券取引所(ASX)上場のAguia Resources(AGR)は、ブラジル・カサパバ・ド・スルにあるDagoberto Barcelos社の肥料工場を10年間リースする契約を締結した。

同施設は、Aguiaが運営するトレス・エストラーダス(Tres Estradas)リン鉱山から約110kmの距離にあり、同社はこの施設を活用してPampafos鉱石の処理を行う予定だ。

契約内容と投資計画

Aguiaは、契約金として140万ドルを6回の分割払いで支払う。最初の支払いは契約締結後8日以内に3万4,000ドルをDagoberto Barcelos社へ支払い、施設の設備投資費用の補填や操業停止費用を負担する。

また、2025年8月1日から月額4万3,000ドルのリース料を支払う。現在の設備では年間10万トンのリン鉱石を処理できるが、ハンマーミルの追加、二次乾燥装置の設置、軽微な設備改良を実施することで、年間30万トンまで処理能力を拡大できる見込みだ。

Aguiaは、2025年第3四半期に初回処理を開始する予定で、同施設から9km以内にある2つの100%保有鉱床の探査と開発を加速させている。

市場拡大と今後の展望

Aguiaのエグゼクティブチェアマンワーウィック・グリゴール氏は、今回の契約について次のようにコメントしている。

「市場浸透のスピード次第では、2026年初頭にも生産拡大を視野に入れる」

ブラジルはリン鉱石の輸入依存度が高く、国内最大の農業地帯である南部市場において、確かな市場シェアを確立できると確信している」

「2024年中には、コロンビアの高品位金鉱プロジェクト『サンタ・バルバラ』の操業開始を予定しており、新たな収益源の確立を目指す」

さらに、Aguiaはカサパバ・ド・スル地域の別の処理施設とも交渉中で、同社のリン鉱石プロジェクト全体の生産能力拡大を計画している。

Aguia Resourcesは、ブラジルでのリン鉱石プロジェクトとコロンビアでの金プロジェクトを展開するマルチコモディティ企業であり、今回の契約は同社の成長戦略の重要な一歩となる。

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