Barrick Gold、マリ政府と鉱業紛争解決で合意—事業再開へ

Barrick Gold

Loulo-Gounkoto鉱山の運営再開、拘束社員の解放、押収金の返還を含む

カナダの大手金鉱会社Barrick Gold(NYSE: GOLD, TSX: ABX)は、西アフリカのマリ政府との鉱業紛争について合意に達した。ロイター通信が事情に詳しい4名の関係者の話として報じた。

2750億CFA(約4億3800万ドル)を支払い、鉱業紛争を終結

この合意はマリ政府の正式承認待ちだが、Barrickは2750億CFA(約4億3800万ドル)を支払うことで、拘束された社員の解放、押収された金の返還、そしてLoulo-Gounkoto鉱山の操業再開を確保する。

Barrickのトロント市場での株価は木曜日午後の取引で0.45%下落し、C$26.60($18.75)となり、時価総額はC$406億($286億)となった。

鉱山の操業再開は2027年見込み

同社は先週、現在操業停止中のLoulo-Gounkoto鉱山を「ケア・アンド・メンテナンス(維持管理)」に移行する可能性を示唆していたが、12月には国際投資紛争解決センター(ICSID)への仲裁申請を行っていた。

現時点でLoulo-Gounkoto鉱山はBarrickの業績ガイダンスには含まれておらず、生産が予測値に戻るのは2027年と見込まれている。

第4四半期は堅調、金生産15%増・銅生産33%増

一方、同社は2024年第4四半期の業績が好調だったと発表。金生産量は前四半期比15%増、銅生産量は33%増となり、年間生産目標を達成した。

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