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Firebird Metals |
この契約は、中国の電池正極材メーカー4社との間で締結され、マンガン硫酸塩の潜在生産量の70%、マンガンテトラオキシドの最大100%をカバーする。
Firebird(時価総額1,366万豪ドル)は、「中国におけるバッテリーグレードのマンガン硫酸塩とマンガンテトラオキシドの安定した供給源の必要性が高まっていることを示している」と述べた。
バッテリー向けマンガンの需要拡大
同社のピーター・アレンCEOは、「今回の契約は、バッテリーグレードのマンガン硫酸塩の一貫供給体制を確立するための重要な一歩だ」と強調。
「当社は低コストかつ高純度のマンガン硫酸塩とマンガンテトラオキシドを生産し、急成長するEVバッテリー市場を支えることを目指している」と述べた。
同社の中国子会社である湖南Firebird Battery Technologyは、中国の電池材料市場が近年大きく変化し、リン酸鉄リチウム(LFP)電池の製造プラントがリチウムマンガン鉄リン酸(LMFP)へ移行する動きが加速していると指摘。「マンガンの役割が高まり、需要が増している」とした。
中国拠点で競争力を強化
Firebirdは2024年に研究開発施設を開設し、許認可の取得、工場用地の確保、初期設計を完了。今回の契約締結により、事業の第1フェーズにおける販路も確保した。
同社は、2024年5月に発表したFS(実現可能性調査)で、中国におけるバッテリーグレードマンガン硫酸塩事業の競争優位性を再確認。「コスト、技術、資金調達の面で大きなアドバンテージを確立している」と述べた。
Firebird Metalsは、マンガンの採掘と下流加工を組み合わせ、EVバッテリー市場の発展を支援することを目指している。
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