Fortescue、Red Hawkの過半数株式を取得—持株比率78%に

Red Hawk Mining

鉄鉱石大手のFortescueは、Red Hawk Miningの持株比率を78%まで引き上げ、同社の筆頭株主となった。 この増資は、Red Hawkの筆頭株主であるTIO(NZ)が2月4日にFortescueの2億5,400万ドル(約380億円)の買収提案を受諾したことによるものだ。1月24日時点でTIOはRed Hawk株の60.71%を保有しており、TIOの受諾によりFortescueの持株比率は66.23%に上昇した。 Fortescueは、Red Hawk株の50.1%以上を取得した14日後に買収条件を撤廃することで合意しており、これにより買収提案は無条件となる。提案を受諾した株主には、10営業日以内に支払いが行われる予定だ。 Red Hawkは声明で「取締役会は、より優れた提案が提示されない限り、また独立した専門家が本提案を公平かつ合理的、または公正ではないが合理的と判断し続ける限り、株主に対し本提案の受諾を引き続き全会一致で推奨する」と発表した。 さらに、「Red Hawkの取締役会メンバーは、自身が保有または管理する全てのRed Hawk株について、本提案を受諾する意向である」と明らかにした。

OCJも買収提案を受諾し、Fortescueの持株比率78%に

 2月5日には、Red Hawkの第2位株主であるOCJがFortescueの買収提案を受諾し、Fortescueの持株比率は78%に達した。1月24日時点でOCJはRed Hawkの21.20%の株式を保有していた。 Fortescueは先週、Red Hawkと拘束力のある「入札実施契約(Bid Implementation Deed)」を締結し、買収手続きを進めてきた。 この買収の中心となるのは、Fortescueのソロモン事業(Western Hub)から西へ30kmの地点に位置するBlacksmith鉄鉱石プロジェクトである。同鉱床の総鉱物資源量は2億4,300万トンで、鉄品位は59.3%とされる。 買収契約の下では、FortescueはRed Hawkの発行済み普通株を1株1.05ドルで買収するが、7日以内に75%以上の株式を取得すれば、買収価格は1株1.20ドルに引き上げられる。この条件が満たされたことにより、Red Hawk株1株あたりの買収価格は1.20ドルとなった。 Red Hawkは、代替的な買収提案が提示される可能性は低いとしており、Fortescueは75%以上の株式を取得したことを受け、Red HawkをASX(オーストラリア証券取引所)から上場廃止する方針を明らかにした。

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