Purepoint Uranium、サスカチュワン州タバナー・プロジェクトの地球物理調査結果を発表

Purepoint Uranium
カナダPurepoint Uranium Group Inc.(TSXV: PTU、OTCQB: PTUUF)は、サスカチュワン州アサバスカ盆地南東端に位置する**タバナー・プロジェクト(Tabbernor Project、総面積81,817ヘクタール)**で実施した航空FALCON重力調査の初期結果を発表した。

Purepointの探査担当副社長、スコット・フロスタッド氏は、「今回のFALCON重力調査により、タバナー・プロジェクトにおける最優先ターゲットの絞り込みが進みました。これにより、有望な地質構造や複雑な断層、さらには熱水変質の兆候を示す3つの主要エリアを特定しました。これらはウラン鉱化の強力な指標であり、今後の探査作業はドリル調査に向けたターゲットのさらなる精査に集中します」と述べた。

調査結果のハイライト

FALCON重力・磁気調査(7,549ラインキロ)をXcalibur Smart Mappingが実施

重力低異常を示す3つの高優先探査ゾーンを特定(熱水変質やウラン鉱化構造の可能性)

2024年夏にフォローアップ調査(地表探査、土壌地球化学分析)を実施し、ドリルターゲットを詳細評価

過去の電磁調査で70km以上の導電帯を確認し、大規模ウラン鉱床の潜在性を強化

特に、57kmに及ぶ「セントラル導電帯(Central Conductive Trend)」は、花崗岩帯から堆積岩帯へ移行する地質的な転換帯であることが判明し、ウラン鉱化の有望地域として注目されている。

タバナー断層システム(TFS)とウラン鉱化の関連性

タバナー・プロジェクトは、深部地殻規模の「タバナー断層システム(TFS)」に沿って位置する。このTFSは1,500km以上に及ぶ大断層系であり、北部のウラン鉱床群と関連性を持つ可能性がある。

FALCON調査により、これまで未認識だった断層構造が特定され、ウラン鉱床形成に関与する可能性が示唆された。2025年夏の探査では、ボルダーサンプリングや地表地球化学分析を実施し、フォローアップの地上地球物理調査やダイヤモンドドリリングへと進む予定だ。

プロジェクトの戦略的位置と今後の展開

Purepointのタバナー・プロジェクトはCamecoのイーグル・ポイント鉱床の南約40kmに位置し、80を超える歴史的な鉱山および金鉱床が分布するTFSに沿っている。特に、プロジェクトの57kmにわたるグラファイト帯には、重力低異常や構造的な複雑性が確認され、隣接プロパティでの掘削では有望な鉱化が発見されている。

また、TFSの再活性化はアサバスカ盆地の巨大ウラン鉱床形成時期と一致する可能性があるとされ、歴史的なウラン鉱床である**スー(Sue)、ミッドウェスト(Midwest)、ドーン・レイク(Dawn Lake)、ラビット・レイク(Rabbit Lake)**などがTFSと関連性を持つことが示唆されている。

Purepointは、今後もTFSに沿った北南方向の構造帯を中心に、ドリルターゲットの精査と探査を加速させる方針だ。

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