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Q2 Metals Corp.(TSX.V: QTWO | OTCQB: QUEXF | FSE: 458)は、カナダ・ケベック州イースティーチ・ジェームズ湾地域に位置するCiscoリチウムプロジェクト(以下「Ciscoプロジェクト」)において、2024年のボーリング調査で採取されたコアサンプルに対する初期冶金試験の結果を発表した。
カナダのSGS(レイクフィールド)が実施した試験の結果、Ciscoプロジェクトのペグマタイト試料において、スポジュメンが唯一の主要なリチウム鉱物であることが確認された。ペタライト、リチア雲母(レピドライト)、アンブリゴナイト、リン酸リチウム鉱物は、いずれの試料でも1%以上の検出閾値を超える量は確認されなかった。
XRD分析でスポジュメン含有率を確認
今回の鉱物学的調査では、Ciscoプロジェクトの7本のボーリング孔(CS23-010、017、018、019、021、022、023)から採取された16のペグマタイト試料について、X線回折(XRD)分析を実施。試料には、リチウム含有量が0.53%~3.8% Li₂Oの低品位、中品位、高品位の各グレードが含まれていた。
XRD分析の結果、試料の平均スポジュメン含有率は17%で、範囲は6%から最大39%に及んだ。また、試料中には石英、曹長石(アルバイト)、微斜長石(マイクロクライン)、白雲母(マスコバイト)が含まれ、一部に黒雲母(バイオタイト)や緑柱石(ベリル)も確認された。これらの鉱物組成は、ジェームズ湾リチウム地区の他のペグマタイトと類似している。
Q2 Metalsの探査担当副社長であるニール・マッカラム氏は、「XRDという高精度な分析手法によって、スポジュメンが唯一の主要リチウム鉱物であることが確認されたのは、Ciscoプロジェクトにとって重要なマイルストーンです。これは、当社が確認していた粗粒スポジュメンの観察結果とも一致します」と述べた。
さらなる冶金試験を実施へ
XRD分析に続き、現在、追加の冶金試験として、重液選鉱(HLS)、重媒体選鉱(DMS)、磁気選鉱、浮遊選鉱(フローテーション)が準備中である。これらの試験の目的は、Ciscoプロジェクトの鉱化帯を伝統的なリチウムペグマタイトのフローシートで精錬し、6%以上のLi₂Oを含むスポジュメン精鉱を最大回収率で生産できるか評価することにある。また、鉄分含有量の低減にも重点を置き、製品品質の向上を目指す。
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