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Trinseo |
イタリアのアイウェアレンズメーカーLapo Srlと、特殊素材および持続可能素材を提供する米国ペンシルベニア州ウェインのTrinseoは、リサイクルポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂を使用したデモンストレーションレンズを共同開発した。これらのレンズは、最低86%のリサイクル成分を含んでいる。
Lapoのオーナーであるルイジ・デ・ドナ氏は、「高級アイウェアのレンズメーカーとして、私たちは顧客やエンドユーザーとともにサステナビリティの道を歩んでいます。このTrinseoとのパートナーシップは、より持続可能なソリューションを生み出すための大きな一歩です」と述べた。
PMMAの特性とTrinseoのリサイクル技術
PMMA(アクリル樹脂)は、その高い光学性能、軽量性、硬度の特性から、レンズ製造に広く使用されている。Trinseoによると、PMMAはメチルメタクリレート(MMA)モノマーを重合させることで得られるポリマーであり、今回のプロジェクトではLapoがTrinseoの「Altuglas R-Life V046 CR88」をテストし、採用した。このアクリル樹脂は、最低86%のリサイクル成分を含む。
Trinseoは独自の「脱重合(デポリメリゼーション)」技術を用いてリサイクルMMAを製造している。イタリア・ローに設置された最新の脱重合デモンストレーションプラントや、長年にわたるプラスチック樹脂製造の経験を活かし、使用済みPMMAの回収・再生を実現。高度なリサイクル技術を駆使し、PMMA樹脂として再生産するシステムを確立している。
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