クレックナー、ブラジル事業をゲルダウに売却へ

 クレックナー

中核市場に集中、ブラジルの競争当局の承認待ち

ドイツの大手金属流通企業**クレックナー(Klöckner & Co)は、ブラジル事業(クレックナー・メタルズ・ブラジル / KMB)の売却に向けて、ブラジルの鉄鋼大手ゲルダウ(Gerdau)**と交渉を進めていることを明らかにした。

同社は、「KMBを売却し、米国、メキシコ、ドイツ語圏(DACH:ドイツ、オーストリア、スイス)の中核市場に集中する方針だ」とコメントしている。ただし、この売却はブラジルの競争当局(CADE)の承認が必要であり、正式決定には時間を要するとみられる。なお、売却額は公表されていない。


ゲルダウの戦略的拡大、フラット鋼供給を強化

ゲルダウにとって、今回の買収はブラジル国内市場での地位強化を目的とした戦略の一環だ。特に、オウロ・ブランコ製鉄所(ミナスジェライス州)からのフラット鋼供給の多様化と強化に寄与すると期待されている。

KMBは2011年からブラジル市場で事業を展開しており、アラウカリア(パラナ州)を拠点に熱延コイル、鋼板、厚板、構造用鋼材を供給している。

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