欧州の厚板価格、低調な需要で横ばい – イタリア勢は値上げを模索

厚板

北欧・中欧も低迷、プロジェクト向け需要は堅調

欧州の鋼材市場では厚板価格が横ばいの状態が続いている。需要の低迷が価格上昇を抑えている一方で、イタリアではスラブ価格上昇を受けた値上げの動きが見られる。

イタリア – スラブ価格上昇も需要不足で伸び悩み

・S275厚板のオファー価格:€660-670/t(工場渡し)
・実際の取引価格:€640-650/t(工場渡し)

需要の低迷で価格が停滞しており、仮に需要が十分なら€10-20/tの上昇があったはずとの指摘もある。スラブ価格は**$520-540/t CIF(アジア供給)**まで上昇しており、メーカーは価格転嫁を試みるとみられる。

一方、韓国などの海外供給者はEUのセーフガード強化を受け、慎重な姿勢を取っている。

北欧 – 需要低迷で「必要分のみの買い」

・スポット市場の取引は低調
・プロジェクト向けの高級グレード厚板のみ堅調

ドイツの一部メーカーでは風力発電施設向け厚板の受注が堅調だが、一般向け厚板の取引は低迷。価格は€690-700/t(工場渡し)で推移しており、前週比で変動はない。

中欧 – チェコのリローラーも価格横ばい

・チェコのオファー価格:€670/t(工場渡し)
・ポーランド向け実勢価格:€650-655/t(工場渡し)

全体として、欧州市場は低調な需要が続く一方で、スラブ価格の上昇がメーカーの価格戦略に影響を与えている状況だ。

コメントを投稿