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マンガニーズ |
公的・民間資金へのアクセスと許認可手続きの加速
チェコ共和国のChvaleticeプロジェクトが、欧州連合(EU)の「重要原材料法(CRMA)」に基づき戦略プロジェクトに指定された。この認定により、ユーロ・マンガニーズ(Euro Manganese)は、欧州投資銀行(EIB)や欧州復興開発銀行(EBRD)を含む公的および民間の資金調達機会を得ることが可能となる。また、地域・国家レベルの行政機関は、欧州開発基金や結束基金を活用できる。この認定の重要な要素の一つは、CRMAの期限に沿った許認可プロセスの加速であり、必要な承認取得のスケジュールリスクを軽減する点にある。
ユーロ・マンガニーズの暫定CEO、マルティナ・ブラホバ氏は次のようにコメントしている。「EUのCRMAにおける戦略プロジェクトとしての認定は、ユーロ・マンガニーズの欧州原材料バリューチェーンでの役割を強化し、政府支援の資金調達、EU機関との連携、許認可手続きの迅速化を可能にします。当社は、欧州における持続可能で環境に配慮したバッテリー産業の確立に貢献し、高純度マンガンの一貫生産者として、グリーン経済移行を支えることを目指します。」
環境負荷低減とサプライチェーン強化
CRMAは2024年5月に発効し、30種類以上の重要原材料を指定。その中でも、高純度マンガンは電池製造に不可欠な戦略的原材料とされ、マンガン自体も重要原材料に分類されている。戦略プロジェクトの指定は、EUのサプライチェーン強化、内部市場の機能維持、第三国への依存度低減を目的としている。ユーロ・マンガニーズのChvaleticeプロジェクトは、規制面でも重要な進展を遂げている。2024年3月には、チェコ環境省が環境・社会影響評価(ESIA)を承認。
さらに、2025年1月には鉱業リースの決定が認められ、包括的な許認可取得に向けた重要なステップとなった。2025年3月には、チェコ政府がChvaleticeマンガン鉱床を戦略的資源と宣言。この指定により、必要な許認可取得の優先度が高まり、官民の支援を受けたスムーズな開発が期待される。Chvaleticeプロジェクトは、プラハ東方約90kmに位置し、1951年から1975年にかけて操業していた廃鉱のマンガン含有廃棄物を再処理する計画だ。従来の採掘とは異なり、過去の鉱山廃棄物からマンガンを抽出することで、環境修復と汚染管理の両立を目指している。
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