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EcoGraf |
25年間の採掘許可でグラファイト生産拡大へ
オーストラリア証券取引所(ASX)上場のEcoGraf(EGR)は、タンザニア政府よりエパンコ・グラファイト・プロジェクトに関する特別採掘許可(SML)を取得した。この許可は25年間有効で、エパンコ鉱山の最新資源量である2億9,080万トン(総グラファイト炭素含有率7.2%)を対象としている。
EcoGrafの時価総額は4,768万豪ドルであり、今回の採掘許可により、生産能力を拡張しながら長期的な操業が可能となる。現在、段階的な生産拡大計画を策定しており、電動モビリティやクリーンエネルギー貯蔵市場向けの天然グラファイト負極材の需要拡大に対応する。
プロジェクト資金調達の確実性を向上
同社によると、この採掘許可はプロジェクトの資金調達を進める上で不可欠な規制許可であり、投資家に対する確実性を提供する。また、EcoGrafは、ドイツのKfW IPEX-Bankをファイナンシャルアドバイザーおよび資金調達アレンジャーに任命し、輸入信用保証の取得と最大1億500万米ドル(約1億6,910万豪ドル)のシニアデットファシリティの確保を進めている。
エパンコ鉱山の第1段階開発では、年間7万3,000トンのグラファイト処理プラントの建設が予定されている。この発表を受け、EcoGrafの株価は本日(AEDT午前11時45分時点)23.8%上昇し、0.130豪ドルとなった。
バッテリー負極材市場への本格参入
EcoGrafは、リチウムイオン電池および先端製造市場向けに高純度グラファイト製品を供給する垂直統合型のバッテリー負極材事業を構築することを目指している。今回の特別採掘許可取得により、同社の事業拡大計画が大きく前進する形となった。
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MINING