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Evolution Mining |
2050年までの採掘延長が可能に
オーストラリアのEvolution Miningは、ニューサウスウェールズ州のカウアル金鉱山において露天採掘を継続するための最終規制承認を連邦政府から取得した。これにより、3つの隣接する鉱体を含む露天採掘の拡張が可能となる。
同社によると、「カウアル金鉱山露天採掘継続プロジェクト(OPC)」は、環境保護・生物多様性保全法(EPBC法)に基づく連邦政府の承認を取得。この承認は2024年12月に取得したニューサウスウェールズ州の開発同意に続くもので、2050年2月28日までの長期的な操業安定性を確保するものとなる。
すべての規制承認を取得したことで、Evolutionの取締役会は2025年6月四半期中に最終承認を検討する予定だ。
過去最高の金生産量を記録
Evolution Miningは2024年度(FY24)に、同社の所有下でカウアル鉱山の年間金生産量が過去最高の312,644オンスに達したと報告している。生産コスト(AISC)は1,338米ドル/オンスで、堅調な操業を維持した。また、2024年4月には地下鉱山が商業生産に到達し、2025年度(FY25)には年間200万トンの処理能力へと増強される予定だ。
FY25の金生産ガイダンスは315,000~335,000オンスで、AISCは1,700~1,770米ドル/オンスと見込まれる。現在の露天採掘「E42ステージH」の生産は継続しつつ、地下鉱山の生産拡大によってより高品位の鉱石供給が増加する計画となっている。
経営陣のコメント
Evolution Miningのマネージングディレクター兼CEOであるローリー・コンウェイ氏は、次のように述べている。
「カウアル鉱山の露天採掘を継続するための最終規制承認を取得できたことを大変嬉しく思います。本プロジェクトは州および連邦レベルで厳格な承認プロセスを経ており、政府との建設的な協力の成果です。カウアル鉱山には長期的な鉱物資源があり、今後数十年間にわたって当社の操業を支え、ステークホルダーに持続的な利益をもたらすでしょう。また、株主に対しても引き続き高いリターンを提供できると確信しています。」