アルセロール・ミッタル、仏ダンケルクとFOS製鉄所で大規模メンテナンスを実施

ArcelorMittal

高炉の一時停止で操業効率と脱炭素化を推進

**アルセロール・ミッタル(ArcelorMittal)は、フランスのダンケルク(Dunkirk)およびFOSシュルメール(FOS-sur-Mer)**にある製鉄所で総額2億7,000万ユーロ超のメンテナンスプログラムを実施すると発表した。これに伴い、一部の生産ラインが数カ月間にわたり一時停止される予定だ。

4月15日から、欧州最大の高炉であるダンケルク製鉄所の第4高炉が停止される。これは設備の効率維持と、今後の脱炭素化プロジェクトに向けた準備の一環として行われる。同製鉄所では、2億5,400万ユーロを投じて、焼結設備、高炉、転炉の3つの主要プロジェクトを進める。これにより、操業の信頼性向上と機能改善が図られる。


FOSシュルメール製鉄所も高炉メンテナンスを実施

一方、FOSシュルメール製鉄所では、1,830万ユーロを投じて第1高炉のメンテナンスが行われる。この作業は2025年第1四半期末までに開始される予定で、同高炉の寿命を延ばし、2026年上半期には現在稼働中の第2高炉を置き換える計画となっている。


アルセロール・ミッタル、2024年の鉄鋼生産は0.3%減少

アルセロール・ミッタルの2024年の鉄鋼生産量は、前年比0.3%減の5,790万トンだった。また、顧客向けの鋼材出荷量は、前年比2.3%減の5,430万トンに落ち込んだ。こうした状況の中、同社は設備の効率化と持続可能な生産体制の確立を進めることで、競争力を維持する狙いだ。

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