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Lundin Mining |
カナダの大手ベースメタル生産企業であるLundin Miningは、2024年に銅と亜鉛の生産記録を更新した。しかし、同社は2025年に亜鉛事業から撤退し、銅の成長に集中する方針を発表した。
銅と亜鉛の生産が過去最高を記録
Lundin Miningの2024年の銅生産量は前年比17.2%増の369,067トンと過去最高を更新した。この増加は、チリのカセロネス鉱山における持分を51%から70%に拡大したことが主な要因であり、これにより年間約24,000トンの銅生産が追加された。
また、亜鉛生産量も前年比3.5%増の191,704トンと過去最高を記録した。しかし、ポルトガルのネーブス・コルヴォ鉱山における修復および開発作業の影響で、鉱山の採掘計画が変更され、2024年の亜鉛生産ガイダンスは下方修正された。
一方、米国のイーグル・イースト鉱山でのニッケル生産は54.4%減の7,486トンに落ち込んだ。
2025年に亜鉛事業を完全撤退、銅に注力
Lundin Miningは、スウェーデンの大手金属企業Bolidenにネーブス・コルヴォおよびジンクグルーヴァン鉱山を売却し、2025年に亜鉛市場から完全撤退する計画だ。この取引は2025年半ばまでに完了する見込みである。
今後、Lundin Miningの2025年の銅生産ガイダンスは、ネーブス・コルヴォおよびジンクグルーヴァンを除外し、303,000~330,000トンに設定されている。また、ニッケルの生産量は8,000~11,000トンと見込まれており、イーグル・イースト鉱山の生産は今後3年間で徐々に縮小する予定だ。
同社は今年、鉱山および周辺地域での探査活動に4,000万ドルを投資し、長期的な銅の成長戦略を強化する計画である。
結論
Lundin Miningの2024年の記録的な銅と亜鉛の生産量は、同社の運営能力の強さを示している。しかし、亜鉛事業からの撤退は、銅市場への注力を明確にする戦略転換を意味する。カセロネス鉱山の拡張と探査投資を進めることで、Lundin Miningは世界