「紛争鉱物」問題の深刻化
ゴマは、北キブ州および南キブ州における3T鉱物の主要な取引拠点であり、DRCは世界有数のタンタル精鉱産出国だ。2024年初頭には、M23がルバヤやマシシ地域を掌握し、鉱業活動が混乱。国連は、違法採掘と人権侵害の蔓延を報告しており、3T鉱物が「紛争鉱物」となる懸念が高まっている。
エネルギー事業にも波及する影響
さらに、同紛争は地域のエネルギー事業にも影響を及ぼす可能性がある。ルワンダのキブ湖周辺の石油・ガス開発や、ウガンダでTotalEnergiesとCNOOCが進める油田開発が不安定化する恐れがある。また、DRCのキブ湖およびアルバート湖周辺の油田も紛争の影響を受ける可能性が高い。
この事態を受け、DRC政府はルワンダの外交官を追放し、同国の領事館を閉鎖。国際社会では、国連や米国が即時対話を呼びかけ、紛争拡大の回避を図っている。
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