Mount Hope Mining、コバー盆地で新たな銅探鉱ターゲットを設定

 Mount Hope Mining

コバー盆地の鉱業の歴史と重要性

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州に位置するコバー盆地は、140年以上の半連続操業により、累計300万トンの銅と200万オンス以上の金を産出してきた。同地域は鉛、亜鉛、銀の主要供給地としても知られ、オーストラリア鉱業の要衝としての地位を確立している。

代表的な鉱山としては、MAC Copper(ASX:MAC)が運営するCSA銅鉱山があり、国内最高グレードの銅生産を誇る。また、Polymetals Resources(ASX:POL)のエンデバー鉱山は銀・亜鉛鉱山として再開予定であり、Aurelia Metals(ASX:AMI)のヘラ鉱山、ピーク鉱山、そして新たに開発されたFederation鉱山も豊富な亜鉛鉱床で知られている。さらに、Peel Mining(ASX:PEX)が探査を進めるWagga TankやMallee Bull多金属鉱床も注目を集めている。


Mount Hope Miningの新たな探査計画

Mount Hopeの採鉱歴史は1878年にまで遡り、1919年までの41年間で7万5,000トンの鉱石を平均10.5%の高品位で処理した。その後、1942年に短期間の操業を経て、4,000トン以上の銅を産出したが、以降長らく休眠状態にあった。

近年、同鉱区において歴史的およびオープンファイルの航空磁気データの再処理が行われ、高解像度の磁気イメージが得られた。これにより、大規模な構造枠組みが明確になり、金およびベースメタルの鉱化作用が分布する可能性のある領域が特定された。

Mount Hope Mining(ASX:MHM)のマネージングディレクター兼CEO、ファーガス・カイリー氏は、「この航空磁気データの再解析完了は、Mount Hopeでの探査活動において重要なマイルストーンです」と述べた。

「このデータの強化された解釈により、鉱化を左右する地質構造をより深く理解することが可能となり、探査モデルの強化につながっています。次のフェーズへ進むための強固な基盤が築かれました。」


新たなターゲットと今後の計画

新たに精査されたターゲットは、Mount Hope、Comet、Great Central、Mount Solar、Mount Solitaryといった歴史的鉱山や既知の鉱化ゾーン近くに位置している。これらのサイトはいずれも、鉱床形成に重要な断層交差部に位置し、有望な資源ポテンシャルを持つ。

「このデータを新たに開始した地表重力調査および土壌サンプリングプログラムと統合することで、データ駆動型の体系的なアプローチを採用し、掘削ターゲットの精査と新規探査可能性の開拓を進めています」とカイリー氏は強調した。

今後、3D地質モデルの開発と掘削ターゲティング戦略の策定を進め、初回掘削キャンペーンの計画へと移行する。また、今回のデータ解析により、これまで認識されていなかった有望な地帯が複数明らかとなった。MHMはこれらの地域において土壌地球化学試験を実施し、既知のベースメタルおよび貴金属鉱化との関連性を評価する方針だ。

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