ラメリアス・リソーシズ、Mt Magnet金鉱計画を更新

Ramelius Resources

17年間で210万オンスの増産へ

Ramelius Resources(ラメリアス・リソーシズ、ASX:RMS)は、西オーストラリア州のMt Magnet金鉱プロジェクトの最新計画を発表し、今後17年間で210万オンス(Moz)の金を生産する見通しを示した。この増産計画により、Mt Magnet鉱山の累計生産量は800万オンスを超えることになる。

今回の拡張計画により、大幅なキャッシュフローの増加が見込まれ、金価格3,500豪ドル/オンス(/oz)時点で25億豪ドル、4,500豪ドル/oz時点で43億豪ドルの税引前キャッシュフローを創出する見通しだ。


FY25下期に2.7億豪ドルのフリーキャッシュフロー

ラメリアスは、2024-25会計年度(FY25)下期において、金価格4,000豪ドル/ozを想定したフリーキャッシュフロー(FCF)2億7,000万豪ドルを予測。


同社のマネージングディレクター、マーク・ゼプトナー氏は、

「FY25のMt Magnetハブは、過去最高の生産量とキャッシュフローを達成する見込み。今後2.5年間のオールインサステイニングコスト(AISC)は1,600豪ドル/ozと業界でもトップレベルのコスト競争力を誇る」と述べた。

さらに、「Mt Magnet鉱山計画の更新とRebecca-Roe金鉱プロジェクトの追加により、2026~2035年度の年間平均生産量は244,000オンス、AISCは2,000豪ドル/oz以下に抑えられる見通し」と強調した。


10年間で260万オンスの金生産へ

新たなグループ全体の鉱山計画では、今後10年間で260万オンスの金生産を達成すると見込まれている。内訳は、Mt Magnet鉱山が最初の10.5年間で150万オンス、Rebecca-Roeプロジェクトが110万オンスを貢献する。

特に、Eridanus露天掘り(カットバック)が増産計画の大きな要因となっており、従来の地下採掘オプションに代わる形で導入された。同鉱床は68万オンスの初回鉱石埋蔵量(オレリザーブ)を持ち、2026年4月から生産を開始予定だ。

「今回発表したEridanusの初回オレリザーブと最新の鉱物資源評価(露天掘り・地下採掘)は、Mt Magnet鉱区での第3の100万オンス級鉱山の誕生を証明するもの」とゼプトナー氏は語る。


3百万トン/年への製錬能力増強

同社は、Mt Magnet製錬所の処理能力を年間200万トン(Mtpa)から300万トンへ増強する計画を発表。95百万豪ドルの投資により、処理能力向上に加え、鉱石全体の製錬コストを15%以上削減できると見込んでいる。

この投資決定は2025年9月四半期に予定されており、2026年12月四半期からの建設開始を計画している。

「ラメリアスは、Mt Magnet計画の遂行を確実に進め、予算内で新規プロジェクトを推進する。今回の計画で最大43億豪ドル(4,500豪ドル/oz換算)のキャッシュ創出を目指し、株主利益の最大化を図る」とゼプトナー氏は述べた。

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