Nimyとカーティン大学、ガリウム研究開発を推進—豪州の重要鉱物供給強化へ

Nimy Resources

Nimy Resources(ASX: NIM)とカーティン大学は、高品位ガリウム鉱床の開発を加速させるため、研究開発(R&D)と生産で協力する覚書(MoU)を締結した。

豪州の重要鉱物供給を強化

この非拘束的MoUは、先端技術、再生可能エネルギー、防衛用途に不可欠なガリウムの供給強化を目的とし、オーストラリアと米国国防総省(US DoD)向けの同盟国管理下の供給網構築を支援する。

ガリウムは半導体(GaAs、GaN)、オプトエレクトロニクス、再生可能エネルギー、防衛システムに不可欠であり、豪州、EU、英国、米国、インド、日本、韓国で重要鉱物に指定されている。

Nimyの高品位ガリウム鉱床

Nimyは、豪州で最高品位のガリウム鉱化を確認しており、掘削結果として117ppmのガリウム酸化物を含む72mの鉱化帯や、495ppmに達するピーク値が報告されている。探査目標は9.6〜14.3百万トンで、品位39〜78ppmのガリウムを含む。

Nimyの技術ディレクター、クリスチャン・プライス氏は「高品位ガリウム資源とカーティン大学の研究力を組み合わせ、ハイテク・防衛用途向けに安定供給できる体制を構築する」と述べた。

カーティン大学の国家レジリエンス・安全保障部門の責任者は「本提携は、豪州の重要鉱物供給能力を強化し、西オーストラリア州を世界的なガリウム供給拠点とする機会を生む」とコメント。

両者は共同研究機会の特定、産業界・政府との連携、豪州・米国政府の支援やR&D助成金の活用を視野に入れる。

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