![]() |
Cosmo Metals |
鉱区の高い探鉱ポテンシャルを確認
オーストラリア証券取引所(ASX)上場の**Cosmo Metals(コスモメタルズ、CMO)**は、ニューサウスウェールズ州(NSW)におけるBingara(ビンガラ)およびNundle(ナンドル)金・アンチモン・銅探鉱プロジェクトの取得に関する技術・商業・法務デューデリジェンスを完了した。
同社は、株主承認を前提に、合計743㎢に及ぶ両プロジェクトの取得を進める計画である。これらの鉱区は、オーストラリア東海岸を縦断し、ニューサウスウェールズ州北部からクイーンズランド州タウンズビルまで広がる**ニューイングランド・オロジェン(New England Orogen)**に位置しており、高い探鉱ポテンシャルを持つと評価されている。
デューデリジェンス完了で株主承認プロセスへ
2025年2月12日に発表された拘束力のある基本合意書(HoA)に基づき、コスモメタルズは60日間のデューデリジェンス期間を設定していたが、今回の完了により重要な前提条件が満たされた。3月28日に予定されている株主総会では、本取引の承認が求められる見通しだ。
コスモメタルズの技術チームは、デューデリジェンス期間中に現地調査を実施し、BingaraおよびNundle両鉱区において、従来十分に探査されてこなかった鉱化帯の地表露頭を確認。さらに、過去の探鉱データの検証や、新たな探鉱ターゲットの評価を行った。
高インパクト探鉱戦略を迅速に展開
現在、同社はBingaraのMt Everest – Mona VMSトレンド(2.5㎞の鉱化帯)を対象としたサブオーディオ磁気テルル(SAM)調査を完了し、データ解析を進めている。この調査により、導電性や磁気異常の分布が明確になり、未発見の塊状硫化物鉱床(VMS)や硫化物-磁鉄鉱レンズの有望な掘削ターゲットが特定される可能性がある。
さらに、Hidden Treasure – Spring Creekでの初回掘削計画も進行中だ。同鉱区では、東方へ開放されたSpring Creek金鉱帯の延長や、Hidden Treasure地域における鉱脈の存在が期待されている。
同社のマネージングディレクター、イアン・プレンティス氏は、「探鉱活動の進展と計画の準備状況には満足している。買収完了後、速やかに高インパクトな探鉱戦略を実行する準備が整っている」とコメントした。
LIDARデータ導入で効率的な探査へ
また、コスモメタルズは、BingaraおよびNundle鉱区の重点エリアで新たなLIDAR(ライダー)調査を実施するため、サプライヤーの選定を開始した。これにより、詳細な地形データと高解像度の自然色画像を取得し、地質マッピング、地球化学プログラム、追跡掘削計画の立案に活用する。特に、Nundle鉱区のFolly Lineでは、近年の森林伐採によって新たな露頭が確認されており、過去の鉱業活動エリアの精密探査が可能になると期待される。
BingaraおよびNundleプロジェクトは、複数の鉱物資源が存在する大規模な探鉱対象地であり、過去に十分な探鉱が行われていない未開発エリアが数多く残されている。コスモメタルズは、これらの高ポテンシャル鉱区の開発を加速させる方針だ。