Pacific Steel Group、カリフォルニア初のゼロカーボン鉄鋼工場を着工

Pacific Steel Group

モハーベ・マイクロミル、持続可能な鉄鋼生産の新基準を確立

Pacific Steel Groupは、カリフォルニア州モハーベに**「モハーベ・マイクロミル」**の建設を開始した。これは、カリフォルニア州で過去50年間に建設される初の鉄鋼工場であり、再生可能エネルギーを活用したゼロカーボン鋼の製造を目指す。

新工場は、**年間38万トンの鉄筋(リバースチール)**を生産する計画で、2027年の稼働開始を予定している。


持続可能な鉄鋼生産への革新

Pacific Steel Groupのエリック・ベンソンCEOは、着工式において**「5年にわたる努力が実を結び、鉄筋事業の完全な垂直統合に向けた第一歩となる」と述べた。**

モハーベ・マイクロミルは174エーカー(約70万㎡)の敷地に建設され、そのうち63エーカー(約25万㎡)を再生可能エネルギー施設として活用する。工場内では、炭素回収システム、高効率フィルター、NOx排出削減技術を導入し、業界最高水準の排出削減を実現する計画だ。


カリフォルニアが推進するグリーン製造の新モデル

カリフォルニア大気資源委員会(CARB)のライアン・ランドルフ委員長は、「モハーベ・マイクロミルは、カリフォルニア流のグリーン製造の象徴だ。現場で再生可能エネルギーを利用し、従来よりもはるかに低炭素な鉄筋を生産することで、鉄鋼業界の新たな基準を確立する」と述べた。

Pacific Steel Groupは、2014年に業界のベテランによって設立され、米国西部を中心に鉄筋の製造・施工を手掛ける企業。住宅、商業、産業向けの鉄筋コンクリート用鋼材やポストテンションケーブルの供給実績を持つ。

今後、モハーベ・マイクロミルが鉄鋼業界の脱炭素化を牽引する存在となるか注目される。

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