Shida Shinghwa、CATLから大規模なリチウム電池電解液受注を獲得

CATL

中国の化学企業である世達新華(Shida Shinghwa Advanced Material Group)は、世界最大のバッテリーメーカーである寧徳時代(Contemporary Amperex Technology、CATL)から大規模なリチウム電池電解液の注文を受けたと発表した。この発表を受け、同社の株価は上昇した。

上海証券取引所に上場する世達新華(SHA: 603026)は、本日午後1時25分時点で3.4%高の37.52人民元(約5.18米ドル)を記録し、一時は7.2%の上昇を見せた。

CATLは、2025年中に世達新華から10万トンのリチウム電池電解液を購入する予定であると、同社は昨日発表した。ただし、契約の具体的な金額は明らかにされていない。

電解液の仕様や単価などの詳細は、今後締結される正式な注文契約および関連文書に記載される予定だと世達新華は述べている。


世達新華の事業拡大

世達新華は、元々リチウム電池向け電解液の原材料供給に特化していたが、近年は電解液製品の製造にも事業を拡大している。

同社は、中国東部の東営市および中部の武漢市に年間生産能力50万トンの電解液製造工場を建設し、現在試験運転を行っている。

中国国内の電解液生産量は、2024年上半期に54万300トンとなり、前年同期比で23%増加した。これは同社の2024年半期業績報告書で明らかにされている。

この受注は、電気自動車(EV)市場の成長とともに、リチウム電池関連材料の需要が引き続き拡大していることを示しており、世達新華の今後の業績向上に寄与する可能性がある。

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