Silver X Mining、ペルー最大の銀鉱区で資源と生産を拡大

 Silver X Mining

銀価格上昇の波に乗るSilver X Mining

カナダのSilver X Mining Corp.(TSXV: AGX、OTCQB: AGXPF)は、成長著しい銀生産企業の一つとして注目されている。同社の主力資産である「Nueva Recuperada 銀プロジェクト」は、ペルー・ワンカベリカ州フアチョコルパに位置し、20,472ヘクタールに及ぶ広大な土地を有する。この鉱床は、中~高品位の銀を含む多金属鉱化が特徴であり、同社は2028年までに年間600万オンスの銀換算生産を目指している。

2024年の世界銀需要は前年比1%増の12.1億オンスと見込まれ、これは過去2番目に高い水準となる。銀はグリーンエネルギーやデジタル経済の発展に不可欠な金属であり、不安定な経済状況に対するヘッジ資産としても注目されている。


Tangana鉱山ユニットとPlata鉱山ユニット

Silver Xは、Nueva Recuperadaプロジェクト内の鉱脈システムを「Tangana鉱山ユニット(TMU)」と「Plata鉱山ユニット(PMU)」の2つに分割して運営している。現在、北部に位置するTangana鉱山ユニットが生産中であり、南部のPlata鉱山ユニットは2026年の操業開始を予定している。

同社は、2014年にBuenaventura社からRecuperada選鉱施設を取得し、2023年1月に商業生産を開始した。この施設の処理能力は600トン/日から720トン/日に増強され、年間200万オンスの銀換算生産が見込まれている。また、Plata鉱山ユニットはRecuperada選鉱施設からわずか15kmの距離に位置し、インフラ活用が可能である。


鉱量増加と今後の成長戦略

2025年2月26日に発表された最新の鉱量推定によると、Nueva Recuperadaプロジェクトの測定・示された資源量は430万トンに増加し、前回推定比で18%の増加となった。また、推定資源量は1,100万トンから1,720万トンへと45%増加した。

Plata鉱山ユニットでは、0.951百万トンの示された資源(銀6.11 opt、亜鉛4.24%、鉛2.44%)を確認し、銀換算で581万オンスの含有量を有する。さらに、5.39百万トンの推定資源(銀4.82 opt、亜鉛3.35%、鉛1.98%)も確認され、Plataユニットの推定銀資源量は2,600万オンスに達する。

同社は、Tangana鉱山ユニットの成長可能性を示す予備経済評価(PEA)を2023年2月に発表しており、鉱山寿命12年、処理能力1,500トン/日、年間420万オンスの生産が想定されている。


2024年の生産実績と資金調達

Silver Xは2024年第3四半期に257,635オンスの銀換算生産を達成し、前年同期の117,536オンスから倍増した。また、同期間の売上は500万ドルと、前年同期の210万ドルから大幅に増加した。2024年1月~9月の生産量は839,710オンスとなり、前年同期の648,637オンスを29%上回った。

CEOのホセ・ガルシア氏は、「鉱体を水平・垂直に拡大し、Tangana鉱脈の可能性を引き出すことに成功している。2025年にはパフォーマンスが大幅に向上するだろう」と述べている。

資金調達面では、Silver XはTrafigura PTE Ltd.との間で1.4百万ドルのローン契約を締結。25カ月間の金利6.0%(SOFR+6.0%)で、設備投資および運転資金に充当する。さらに、Urion Holdings(Malta) Ltd.へ150万株の購入ワラントを発行予定である。また、同社は1,760万株を1株あたり0.17ドルで発行し、300万ドルの私募増資を実施する計画だ。

Silver X Miningは、今後も鉱量拡大と生産能力向上を図り、ペルーの主要銀鉱山としての地位を確立することを目指している。

コメントを投稿