TCT Asia 2025:中国最大の3Dプリンティングイベントが過去最大規模で開催

TCT Asia 2025

金属積層造形の最新技術と応用が加速

TCT Asia 2025が、中国・上海の国家会展中心(NECC)で開催され、過去最大の規模で幕を閉じた。450社以上の出展者と36,000人以上の事前登録来場者が集まり、最新の3Dプリンティング技術や応用事例が披露された。本イベントでは、金属積層造形(AM)技術の進化が特に注目され、多レーザー方式や新素材の活用が進んでいる。

Eplus3Dは、マルチレーザー金属粉末床溶融結合(PBF)技術を活用し、銅および銅合金の3Dプリンティングを実演。銅の低吸収率と高反射率による課題を最適化プロセスで克服し、高精度な造形を実現した。

Jiangsu Harson Smart Manufacture Techは、3台の新型金属レーザー焼結システム「220-B」「600-C」「600-A」を発表。600-Aは、造形プレートの温度を最大350℃まで上げ、難加工材料のひび割れを抑制。600-Cは複雑形状部品の高速製造に対応し、220-Bはコンパクトなデュアルレーザーシステムを備える。

HBD Additive Manufacturingは、大型金属3Dプリンティングのトレンドを反映し、液体ロケットエンジン用の一体型ステンレス鋼部品を展示。HBD E1000システムで冷却チャネルを統合しながら高精度造形を実現した。

Shenzhen Addireen Technologiesは、中国初のグリーンレーザー金属AMシステム「XH-M660G」を発表。4基の自社開発グリーンファイバーレーザーを搭載し、銅や銅合金の造形効率を大幅に向上させた。

産業・医療分野への応用と今後の展望

Volvo Shanghai Design StudioのAdam Zhu氏は、3Dプリンティングが自動車デザインの試作に与える効率化の影響について講演。また、GE HealthcareのVishwanath Nayak氏は、医療機器製造における3Dプリンティングの導入事例を紹介した。

TCT Asia 2025では、産業・医療・消費財分野での3Dプリンティングの適用が進み、金属積層造形技術の発展が顕著だった。今後も市場拡大が予想される中、各企業の技術革新が加速していくだろう。

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