ウクライナの亜鉛めっき鋼消費、2024年に5.6%増──トルコが最大の輸入供給国に

亜鉛めっき鋼

ウクライナ国内の2024年の亜鉛めっき鋼消費量は前年比5.6%増の20.6万トンとなり、前年の45.5%増(19.5万トン)から大きく伸び率が鈍化した。ウクライナ鉄骨構造センター協会がMetipol社のデータを引用して明らかにした。

同年、輸入された亜鉛めっき鋼のうち約45.6%はトルコから供給されており、国内メーカーの供給シェアは35.4%にとどまった。欧州からの供給分は全体の13%を占めた。

また、Metinvest-SMCの報告によると、2024年における全圧延鋼材消費に占める亜鉛めっき鋼の比率は9.9%と、前年の8.2%から上昇している。実質消費量は前年比32%増の29.7万トンに達した。

一方、ポリマー被覆鋼の2024年の見かけ上の消費量は29.22万トンで、前年の27.73万トンから5.4%増加。ただし、これは戦前の水準を20〜25%下回っている。

GMK Centerによると、2024年のウクライナ国内の建設工事総額は前年比15.5%増の2,047億UAH(約51億ドル)に拡大したが、依然として戦前の2021年(93億ドル)を45.2%下回っている。

建設需要の回復を背景に、構造用鋼材の需要が回復する中で、トルコや欧州からの輸入依存の高さが今後の国内産業政策に影響を与える可能性もある。


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