リサイクルマーク、英消費者の85%以上が認識

リサイクル

最も理解されていないのは“拡大生産者責任”関連マーク

英国で行われた調査により、包装に印刷されたリサイクル関連のシンボルの多くが家庭消費者に認識されていることが明らかとなった。オンライン小売業者Plasticsheetsshopが実施したこの調査では、7種のマークのうち6種を85%以上の回答者が正しく理解していた。

最も認知度が高かったのは「ごみ箱に捨ててください」のシンボルで98%の正答率を記録。続いて「廃棄不可」マーク(96%)、モビウスループ(リサイクル可能)のシンボル(94%)も高水準の認識率だった。

アルミ缶のリサイクルマークは95%が認識していたのに対し、ガラス瓶・ジャーのマークは86%に留まった。

最も知られていないマークは「EPR拠出金支払い済み」表示

一方で、最も理解されていなかったマークは“製品を提供する企業が拡大生産者責任(EPR)制度に拠出している”ことを示すマークで、わずか12%の回答者しか認識していなかった。

Plasticsheetsshopによれば、「マークが不明な場合、58%は直感で分別」している一方、17%は公式の分別ガイドラインを参照し、21%は無造作に一般ごみに捨てていた。

また、25歳未満は全マークを最も理解していた一方、65歳以上は理解度が最も低かった。女性の75%以上がマークの明確性を重視していたのに対し、男性では63%未満だった。

全体の69%が「より明確な情報が分別を容易にする」と回答しており、パッケージデザインや表示の改善が今後の課題といえる。

調査元企業はプラスチックシート専門販売

調査を行ったPlasticsheetsshopは、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)などのプラスチック素材を取り扱うオンラインショップ。家庭や建材用途向けに多様なポリマー製品を販売している。

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