ピボタル、カナダ・ケベック州のホーデンレイク開発で州政府助成金を獲得

ピボタル

クリティカルメタル開発支援の一環、選鉱試験を加速

ピボタル・メタルズ(ASX: PVT)は、カナダ・ケベック州のホーデンレイク(Horden Lake)プロジェクトにおいて、選鉱試験実施のための助成金約10.5万カナダドル(約1,190万円)をケベック州天然資源森林省から獲得した。同州政府によるクリティカルメタル(重要鉱物)開発支援プログラムの一環であり、同州における戦略的鉱物資源の開発促進を目的とする。

助成金は2段階で拠出され、今月中に第1弾として7万カナダドルが支給予定。この資金により、ホーデンレイク鉱床に対する選鉱試験が進められ、将来的な鉱山開発に向けた工学的・環境的・経済的リスク低減に寄与する。

ピボタル社のイヴァン・フェアホールCEOは、「本助成金は、同州が域内のクリティカルメタル供給体制構築を支援する姿勢の表れであり、ホーデンレイク鉱床の信頼性と重要性が認識されたものと受け止めている」とコメントした。

同社は直近で、浅部の電磁異常ターゲットを対象とした1,500m超の探査掘削を完了しており、これは全鉱区に対して実施した地物理探査データに基づくもの。

ホーデンレイク鉱床は、銅・ニッケル・パラジウム・金を含むJORC規格準拠の鉱物資源量(indicated + inferred)が2,780万トン(銅換算品位1.49%)と評価されており、ピボタル社は今後、資源量の拡大と並行して開発のリスク低減を進める方針。

なお、カナダ連邦政府も2023年に15億カナダドル規模の「クリティカルミネラル・インフラ基金」を創設しており、再生可能エネルギーや鉱山インフラへの支援を通じて持続可能な鉱物供給網の構築を推進している。

ピボタル・メタルズは、グローバルに活動するクリティカルメタル探鉱・開発企業で、ホーデンレイクを中核資産としてカナダにおける供給基盤構築を目指す。

コメントを投稿