欧州ステンレス鋼市場:価格上昇への抵抗と今後の見通し

ステンレス

需要低迷が価格上昇を阻む

欧州の流通業者は、国内製鉄所が提案したステンレス鋼価格の引き上げに対し、強い抵抗を示している。MEPSの最新ポッドキャスト『Market in Minutes』によると、3月の需要はさらに低迷し、価格引き上げの試みを阻害している。MEPSのスチール市場アナリスト、ミシェル・カートン氏は、欧州市場における慎重な姿勢が世界的に広がっていると指摘。「3月の市場調査では、多くの地域で『不確実性』がキーワードだった。特に、米国の貿易関税が影響を及ぼしている」と述べた。

米国貿易関税と欧州市場への影響

カートン氏は、「米国の貿易関税は、欧州の流通業者や在庫業者に直接影響を与えるわけではないが、最終ユーザーの生産と購入が減少すれば、波及効果が避けられない」と分析する。需要の先行き不透明感が強まり、業界全体の慎重姿勢が続いている。

今後の展望と価格動向

今回のポッドキャストでは、以下の点も取り上げられた。
  • 流通業者および在庫業者の収益性低下のリスク
  • 欧州連合(EU)のセーフガード措置における輸入割当枠が、改訂後も早期に埋まる可能性
  • 欧州委員会が提案する「溶解・鋳造」ルールが鉄鋼輸入に与える影響
  • 今後数カ月の価格見通し
欧州市場は引き続き厳しい状況が続くと予想されるが、今後の貿易政策や需給バランスの変化に注目が集まっている。

コメントを投稿