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MEPSのポッドキャストが新制度と業界の反応を分析
欧州委員会が2024年4月1日から発効させた鋼材輸入セーフガード措置の改定内容について、MEPS Internationalの最新ポッドキャスト「Speaking of Steel」で詳しく議論された。
MEPSの鋼材市場アナリスト、ジョン・キャラザース=グリーン氏は、輸出国が“その他の国”カテゴリーで利用できる無関税枠に新たな上限が設けられたことで、「特定の鋼材供給のボトルネックが発生する可能性がある」と指摘。
特に、熱延鋼板の無税輸入枠は従来の15%から13%に削減されたほか、冷延鋼板、鋼板、鉄筋、一部のステンレス鋼製品にも同様の制限が導入された。
市場に広がる不確実性と新たなトレンド
同じくMEPSのアナリスト、クリス・ジャクソン氏は、制度発表前の憶測により、欧州の鋼材バイヤーは“様子見”の姿勢をとり、発注を最小限に抑えていたと述べた。
制度施行後も不透明感は払拭されておらず、「輸入には依然としてリスクが伴う」という意識が広がっている。
今回のエピソードでは以下のテーマも議論された:
- 2026年以降を見据えた欧州委員会の新たな輸入セーフガード計画
- 「メルト・アンド・ポア(溶解・鋳造)」ルール導入の可能性
- 関税回避のため新たな輸入先を模索する欧州バイヤー
- 供給制限の印象を背景に価格引き上げを図る欧州鋼材メーカー
このポッドキャストは、Apple PodcastsやSpotifyなど主要プラットフォームでオンデマンド配信中。
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STEEL