豪St George Mining、ブラジルのアラシャ希土類プロジェクトを加速

St George Mining

中国の輸出規制を背景に、代替供給源として国際的注目集まる

オーストラリアの探鉱企業St George Miningは、ブラジル・ミナスジェライス州におけるアラシャ希土類・ニオブプロジェクトの開発を加速している。中国による希土類元素および永久磁石の輸出規制が強化される中、同プロジェクトは世界的なサプライチェーンの再構築において重要な役割を担いつつある。

同社は最近、JORC準拠の初回鉱量として4.13%の希土類酸化物(TREO)を含む4,064万トンの資源を公表。これは「世界的に重要な資源」と位置づけられ、すでに開発調査が進行中だ。

St George Miningのエグゼクティブチェア、ジョン・プリニアス氏は「単一国への依存はリスクであり、持続可能な希土類産業の構築は急務」と述べている。

高品位NdPrを32万トン保有、鉱量拡大も視野に

アラシャ鉱床は、高付加価値のネオジム・プラセオジム(NdPr)を32万トン含有し、化は全方向に開かれており、現鉱量には深度100m以深の鉱化域が含まれていない。St Georgeは今後のボーリングで資源拡大を目指す。

ブラジル国内初の永久磁石供給網構築へ、SKI社と協業

同社は、ブラジル政府が推進する「MAGBRASイニシアティブ」に参画し、国内初の永久磁石製造サプライチェーン構築にも貢献。2024年10月には、SKI HongKong Limited(SKI社)と基本合意書(MoU)を締結し、マーケティング、オフテイク契約、資金調達などの分野で協力を進めている。

アラシャプロジェクトは、鉱山開発に向けた実現可能性調査フェーズへ移行しつつあり、ブラジルの重要鉱物戦略における中核資産となり得る。


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