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ロイヤル・Van Leeuwen |
エネルギー部門の大型案件が下支え、世界最大のパイプ選別センターも稼働開始
オランダの大手パイプディストリビューター、ロイヤル・Van Leeuwen社は、2024年の市況が悪化する中でも黒字を確保したと発表した。市況低迷と価格下落が続くなか、エネルギー部門での欧州・アジアにおける大型プロジェクト受注が業績を支えた。同社の2024年通期売上高は13億ユーロ(約1.76億ドル)と、前年の16億ユーロから減少。営業利益は2,200万ユーロ(前年は6,000万ユーロ)、最終利益は1,400万ユーロ(前年は4,300万ユーロ)と大幅減となったものの、黒字を維持している。
世界最大のパイプ選別施設が稼働
エネルギー市場では引き続き堅調なプロジェクト活動が見られ、同社はアントワープ港のエタン分解装置向け材料供給など、複数の大口契約を獲得した。また、同社は倉庫能力と生産性向上のための投資を継続。オランダ・ズワイネンドレヒト本社では、全長315メートルのモノレールシステムを導入。これは世界最大のパイプ選別センターであるとし、今後の効率化に貢献する見込み。
経営陣交代も発表
4月9日付で、経営委員会会長のPeter Rietberg氏が退任し、1992年から在籍するJoop Sassen氏が後任に就任した。Van Leeuwen社は現在、世界32カ国に70拠点、従業員2,250人を擁し、欧州・中東・アジア・豪州・北米でグローバルに展開している。
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STEEL