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マンガン |
鉱化帯の拡張と未掘削の鉄鉱層を調査
オーストラリアのブラックキャニオン(Black Canyon、ASX:BCA)は、西オーストラリア州にあるWandanyaプロジェクトにおいて、2025年5月下旬から6月初旬にかけて第2フェーズの逆循環(RC)掘削プログラムを開始する。同プロジェクトは、オークオーバー堆積盆地(Oakover Basin)の東縁に位置し、熱水性の層状マンガンおよび鉄鉱鉱床の探査モデルとして注目されている。現在までに、3kmにわたるターゲットエリアのうち240mの掘削が実施されているに過ぎない。
ブラックキャニオンは、新たな掘削プログラムで900mのストライク長と200~300mの横断幅を調査する予定だ。特に、これまでの探査で鉄分64.3%の分析結果が得られた露頭鉄鉱層も対象とする。さらに、3kmにわたるマンガン・鉄鉱鉱床のポテンシャルを検証するため、ストライク幅600~900mを含めた追加掘削も計画中だ。フェーズ3の掘削プログラムの実施時期は、今回の結果次第で決定される。
EV向けマンガン需要の拡大と市場への影響
ブラックキャニオンのマネージングディレクターであるブレンダン・カミンズ氏は、「2024年の掘削では、一貫した高品位のマンガン鉱床が確認された。さらに地質調査とロックチップサンプリングを実施し、Wandanyaプロジェクトが非常に広範な鉱化帯であることを明らかにした」と述べた。「鉄鉱層はこれまで掘削されたことがなく、今回は800mのストライク長を試験し、200~300mの横断掘削も行う。マンガンと鉄のターゲットは北方800mへさらに延びる可能性があり、フェーズ3で掘削を進める計画だ」と続けた。
また、プロジェクトの文化遺産調査は当初3月下旬の予定だったが、地域の伝統的所有者の文化的責任を考慮し、4月下旬に延期された。Wandanyaプロジェクトは、Woodie Woodieマンガン鉱山の南約80kmに位置している。マンガンは世界生産量の90%が鉄鋼製造に使用され、耐腐食性や耐摩耗性の向上に貢献する。近年、リチウムイオン電池向けの高純度マンガン硫酸塩(HPMSM)の需要が急増しており、特に欧州、中国、米国市場での拡大が顕著だ。Wandanyaプロジェクトのマンガン資源は、こうした新たな市場ニーズに応える可能性を秘めている。
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